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兵法 へいほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

兵法
へいほう

古代中国で発達した戦闘に関する学問で,『孫子』『呉子』『司馬法』などの書がその代表。日本では,近世の初期に中国の兵法,神道,密教,道教などの思想を取入れて独特の兵法が成立した。中世末期までのことは不詳であるが,近世に入って兵法の内容は軍礼 (出陣,凱旋など) ,軍器 (旗,幕,具足などの製法,製式) ,軍略 (戦略,謀計) ,軍法 (隊伍の組み方,兵器の配合など) ,軍配 (日取り,方角,呪術など) などに大別された。『甲陽軍鑑』の小幡景憲,『士鑑用法』の北条氏長,両者の弟子の山鹿素行などが代表的な兵法家である。なお「ひょうほう」とも読むが,この場合多くは剣法を意味する。

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デジタル大辞泉の解説

ひょう‐ほう〔ヒヤウハフ〕【兵法】

へいほう(兵法)

へい‐ほう〔‐ハフ〕【兵法】

いくさの仕方。用兵や戦闘の方法。兵学。ひょうほう。「孫子の兵法
剣術・柔術などの武術。ひょうほう。「兵法指南」

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世界大百科事典 第2版の解説

へいほう【兵法】

軍学,兵学のこと。〈用兵の法〉の略語で,兵はもと武器の意から転じて軍隊の意。戦争技術としての戦術論,戦略論を含む戦争論である。
[中国]
 中国の兵法は,戦争を国家の存亡にかかわる大事ととらえ,政治経済とも不可分の関係で説かれるほか,将帥の人格的役割を重んじ,人心の和合を具体的・技術的方法とともに用兵上の眼目とするところに,特色がある。したがって,その兵法は具体的な戦術論も重要ではあるが,それを裏打ちする思想性があり,戦争一般から人生問題にも通ずる広がりをもっている。

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世界大百科事典内の兵法の言及

【剣道】より

…古代,《日本書紀》には〈多知加伎(たちかき)〉〈多知宇知(たちうち)〉とあり,〈撃刀〉という語も〈たちかき〉と訓じている。平安時代から鎌倉時代ころは〈太刀打(たちうち)〉,室町時代後期から江戸時代初期にかけては〈兵法(ひようほう)〉が多く用いられたが,江戸時代は〈剣術〉が最も多く,ほかに〈剣法〉〈刀法〉〈剣技〉などの名称も用いられた。明治時代は〈撃剣(げつけん)〉が多く用いられるようになる。…

【軍学】より

…兵学,兵法ともいう。軍学は一般に隊伍・兵器の配合,軍役の数などを論ずる軍法が中心と思われがちだが,その内容は,出陣・凱旋・首実検などの式を定める〈軍礼〉,武器の製法・製式を論ずる〈軍器〉,戦略・謀計を論ずる〈軍略〉,そして〈軍法〉,雲気・日取り・方角の吉凶を占う〈軍配〉に分けられ,その奥義は軍配とされる。…

※「兵法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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