副鼻腔炎治療剤(読み)フクビクウエンチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「副鼻腔炎治療剤」の解説

副鼻腔炎治療剤

製品名
《L‐カルボシステイン製剤》
カルボシステイン(小林化工、沢井製薬、日本ジェネリック、高田製薬、テバ製薬、東和薬品田辺三菱製薬、田辺製薬販売大興製薬)
カルボシステインDS(高田製薬、鶴原製薬、東和薬品)
C‐チステン(鶴原製薬、日医工、日本ジェネリック)
ムコダイン杏林製薬
ムコダインDS(杏林製薬)

 去痰剤として応用されていますが、耳鼻科用としては慢性副鼻腔炎の排膿はいのうに、5%のシロップ滲出性しんしゅつせい中耳炎の排液に用いられます。


 副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒表皮壊死症、肝機能障害、ショックなどが現れることがあります。このような症状が現れたときは、使用を中止してすぐ医師に報告してください。食欲不振、腹痛下痢吐き気嘔吐おうと、腹部膨満感、口の渇き、発疹ほっしん紅斑こうはん、かゆみなどが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


①1日3回の服用が原則です。医師・薬剤師の指示を守り、正しく使用してください。


②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギー・現在使用中の薬の有無などを医師に報告してください。


 とくに、肝障害や心障害のある人、妊婦、現在妊娠する可能性のある人は、使用できないことがあります。必ず医師に相談してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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