日本歴史地名大系 「加勢蛇川」の解説 加勢蛇川かせいちがわ 鳥取県:東伯郡東伯町加勢蛇川大山の東壁の山々に源を発し、地獄(じごく)谷の険しい渓谷や大山滝などを流下、周囲の崖を浸食しながら北東に流れ、法万(ほうまん)付近で流れを北に変えて、逢束(おうつか)と二軒屋(にけんや)の間で日本海へ注ぐ。古布庄(こうのしよう)・下郷(しもごう)・浦安(うらやす)地区の穀倉地帯を潤す。流域面積三四・八平方キロ、流路延長一七・六キロの二級河川。永正七年(一五一〇)五月二日の松室秀綱書状(池本家文書)に「かせち」とみえる。これは架橋修造のための人夫徴発に関するもので、年未詳午八月二八日の富久右某等連署書状(同文書)によれば、隣郷の人々が「かせち川」に架橋するために勝手に「上いせの宮」(現方見神社)の木を伐採することを止められている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報