加漆肉身像(読み)かしつにくしんぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「加漆肉身像」の意味・わかりやすい解説

加漆肉身像
かしつにくしんぞう

中国,唐代の高僧ミイラ像。唐代には僧侶死後,その肖像を造って供養することが行われ,なお高僧は死後ミイラになると信じられていた。そこで高僧であることを立証するために,加漆肉身像という特殊な手法によるミイラが生れた。乾漆像製法を応用して,補強装飾のため遺体に幾重も麻布を巻いて漆を施し,さらに彩色して,外見はほとんど乾漆像と見まごうばかりのミイラを作り上げた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む