加茂中村（読み）かもなかむら

日本歴史地名大系

加茂中村
かもなかむら

• 島根県：大原郡
• 加茂町
• 加茂中村

[現在地名]加茂町加茂中

東は山（やま）ノ神（かみ）山・高麻（たかさの）山を境に砂子原（すなごはら）村・大西（だいさい）村、南は赤（あか）川を隔てて南加茂村、西は赤川中央から宇治（うじ）村、北は東谷（ひがしだに）村・新宮（しんぐう）村と接する。南西部に赤川、中央を中村川が流れ、赤川による水害多発地帯。中世には福田（ふくだ）庄に属した。正保国絵図に村名がみえる。元禄十年出雲国郷帳では高八五八石余、寛文四年（一六六四）の本田高八二二石余・新田高三石余。「雲陽大数録」では高七八〇石。「郡村誌」では戸数三八三・人数一千六〇二、牛五・馬一二。五〇石積船三艘がある。村内は農業を主とする中村分と町分に分れていた。文化六年（一八〇九）には戸数三四〇・人数一千五〇〇余。そのうち中村分は七〇戸余、町分は二七〇戸余であった（「加茂馬士一途」加茂町史考）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」