加藤朝鳥(読み)カトウ アサドリ

20世紀日本人名事典 「加藤朝鳥」の解説

加藤 朝鳥
カトウ アサドリ

大正・昭和期の翻訳家,評論家 立正大学教授。



生年
明治19(1886)年9月19日

没年
昭和13(1938)年5月17日

出生地
鳥取県東伯郡社村

本名
加藤 信正

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔明治42年〕卒

主な受賞名〔年〕
ポーランド黄金月桂樹十字勲章,ポーランドアカデミー勲章

経歴
大学卒業後、一時インドネシアのバタビアに渡り、「瓜哇日報主筆を務める。大正4年「片上伸氏を論ず」を発表し、以後評論家、翻訳家として活躍。また海外文学紹介者としても知られ、ノーベル賞作家レイモントの「農民」を始め、ポーランド文学の翻訳と紹介に力を注いだ。のちポーランド政府より黄金月桂樹十字勲章、同アカデミー勲章が与えられた。晩年は立正大学教授を務める傍ら、文芸雑誌「反響」を主宰した。評論集に「最近文芸思想講和」「英文学夜話」「最新思潮展望」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤朝鳥」の解説

加藤朝鳥 かとう-あさとり

1886-1938 大正-昭和時代前期の翻訳家,文芸評論家。
明治19年9月19日生まれ。バタビア(現ジャカルタ)にわたり,「爪哇(ジヤワ)日報」主筆をつとめる。帰国後,評論・翻訳活動に専念。昭和5年レイモント「農民」の翻訳により,ポーランド政府から黄金十字章をうける。7年から文芸誌「反響」を主宰した。昭和13年5月17日死去。53歳。鳥取県出身。早大卒。本名は信正。著作に「英文学夜話」「最新思潮展望」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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