図書館情報学用語辞典 第5版 「劣化調査」の解説 劣化調査 図書館の劣化調査は,所蔵資料の劣化や損傷を把握するために行われる.状態調査ともいう.傷んだ資料に対する処理の優先度を決定したり,将来的な劣化を防ぐための保存計画の策定に用いることを目的とする.紙資料については酸性紙に焦点を当て,耐折強度,酸性度,変色などの状態を調査する.表紙の形態やとじの素材などの製本について調査する場合もある.マイクロ資料の場合は,1980年代頃までよく使われていたTAC(トリアセテート)ベースフィルムのビネガーシンドロームに焦点を当て,酢酸臭などの異臭,変色,フィルムの貼り付きや湾曲といった物理的変化などを調査する. 出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報 Sponserd by