動産占有回復訴訟(読み)どうさんせんゆうかいふくそしょう[えいべいほう](その他表記)replevin; revendication

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動産占有回復訴訟」の意味・わかりやすい解説

動産占有回復訴訟[英米法]
どうさんせんゆうかいふくそしょう[えいべいほう]
replevin; revendication

コモン・ロー諸国における訴訟の一方式で,不法に占有を奪われた人的財産返還,および結果的に発生した損害填補を求める場合に用いられる。動産占有回復訴訟は最古のコモン・ロー上の訴訟の一つであり,14世紀に起源をもっている。現代では「動産返還訴訟」と呼ばれている。動産占有回復訴訟によって返還を求めることができる人的財産の種類には制約がある。目的物は有体財産でなければならないが,単なる紙片 (たとえば株券) であってもよい。目的物は同一性の確認が可能であり,分離可能であって,留置されうるものでなければならない。

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