勘出(読み)かんしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「勘出」の意味・読み・例文・類語

かん‐しゅつ【勘出】

〘名〙
令制で、調庸(ちょうよう)諸国から納めるとき、調帳と記載内容と現物を比較して、欠失などのあるときはこの帳を返却して翌年補納させるようにすること。
続日本紀‐天平宝字四年(760)一一月壬辰「其七道巡察使所勘出田者。冝所司地多少量加全輸
② 調べて書き出すこと。考量すること。
春日社記録‐中臣祐定記・嘉禎二年(1236)六月一一日「仍且恐後沙汰、只今勘出此日記之由、以代官重令言上

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