現物(読み)げんぶつ

精選版 日本国語大辞典「現物」の解説

げん‐ぶつ【現物】

〘名〙
① 現にある物品。現在ある品物実際の品
※親友交歓(1946)〈太宰治〉「現物(ゲンブツ)を眼の前に持って来て、俺たちの手に握らせたら、そっちへつく」
金銭に対して物品。
※経済実相報告書(1947)二「昔であれば賃金の一部として支払われるべきものが、現在は現物の形で支払われたり」
③ 取引市場で、すでに実在している株式・債券・米・綿糸生糸などの類をいう。直物(じきもの)。スポット。⇔先物
※取引所の資本金営業保証金株式手数料積立金及売買取引の方法に関する規定並仲買人免許料金額(明治二六年)(1893)一一条「取引所の売買取引の契約は現物、見本又は銘柄に依り取結ぶべし」

げん‐もつ【現物】

〘名〙 現実にそこにある品物。げんぶつ。
※庭訓往来(1394‐1428頃)「現物色代之償」
※文明本節用集(室町中)「現物 ゲンモツ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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