勝妙寺(読み)しようみようじ

日本歴史地名大系 「勝妙寺」の解説

勝妙寺
しようみようじ

[現在地名]豊岡市九日市上町

円山まるやま川西岸にあり、背後丘陵で近辺の故地に正明寺しようみようじだにの小字名を残す。法養山と号し、日蓮宗。かつては妙顕みようけん(現京都市上京区)末。本尊は十界曼荼羅で一塔両尊・四菩薩・二士・二王・四天王を配する。故地の康暦元年(一三七九)六月の年紀を有する石造宝篋印塔銘に「但州称名寺」とあり、南北朝末には称名しようみよう寺と称し天台宗であったと推定される。寺伝によればその後真言宗に転じて正明寺を名乗り、応仁年間(一四六七―六九)日蓮宗に改宗して勝妙寺と称し、妙顕寺末に入って大覚を開山とし、勧持院日宣を二祖とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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