勝間田氏(読み)かつまたうじ

改訂新版 世界大百科事典 「勝間田氏」の意味・わかりやすい解説

勝間田氏 (かつまたうじ)

勝田氏とも記す。藤原南家工藤氏族と言われるが,桓武平氏平良文の後胤とする説もある。遠江国蓁原郡勝田(現,静岡県牧之原市。勝間田川沿いに残存する勝田,勝間,勝俣等の地一帯)より起こる。源家累代の家人と思われ,保元の乱(1156)のときすでに源義朝に従う者として〈遠江国には勝田〉の名が見える。鎌倉幕府のもとでは御家人に列し,1186年(文治2)勝田三郎(一に勝田平三)成長は玄蕃助(げんばのすけ)に任じられた。1195年(建久6)の東大寺再建供養の際には源頼朝に従ってこの成長も上洛し供養の席に参列した。下って戦国時代には勝間田越前守之長(一に元長)が名をあらわし,細川勝元より本領を安堵されたという。その後あるいは今川氏に属し,あるいは斯波(しば)氏に通じて戦乱の世をわたった。郡内の切山城,養勝寺城等はこのころ勝間田氏が拠った古城であると伝えられる。
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