勾配ベクトル(読み)こうばいベクトル(その他表記)gradient

翻訳|gradient

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「勾配ベクトル」の意味・わかりやすい解説

勾配ベクトル
こうばいベクトル
gradient

傾き,グラジエントなどともいう。 (1) 直線方程式勾配 方向係数。 (2) スカラーの勾配 3次元ユークリッド空間におけるスカラー点関数 f(xyz) が,各点で xyz に関して微分可能なとき,xyz についての偏微分係数
を成分にもつベクトルを,関数 f の各点における勾配ベクトル,あるいは単に勾配と呼び,記号で gradf と書く。すなわち,
である。ここで ijk は基本ベクトル。このような勾配ベクトルは,n 次元ユークリッド空間についても同様に定義できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android