平行座標系の与えられた平面上にy軸に平行でない直線gがあるとき,原点Oを通ってgに平行な直線およびx軸上の単位点Iを通ってy軸に平行な直線をつくれば,これらの2直線は1点で交わり,この交点の座標は(1,m)の形となる。このmを直線gの方向係数,または傾きという(図1)。なお,y軸に平行な直線の方向係数は無限大と考える。y軸と(0,h)で交わり方向係数がmである直線の方程式はy=mx+hである。直交座標系の場合には,直線gに任意に向きをつけて,それがx軸の正の向きとなす角をαとするとき,tanαがgの方向係数となる(図2)。また,この場合,関数y=f(x)上の1点(x0,f(x0))における接線の方向係数はf′(x0)である。
執筆者:中岡 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…数学においては〈こう配〉を次のように定義して用いる。
[直線のこう配]
平面上に直交座標(x,y)を定めると,この平面上のy軸に平行でない直線はy=ax+bと一次式で表され,この直線がx軸となす角をαとするとa=tanαであるから,aをこの直線のこう配,傾き(slope,inclination),または方向係数という。微分可能な関数y=f(x)で表される曲線が与えられたとき,その上の点(a,f(a))における曲線の接線はy-f(a)=f’(a)(x-a)で表されるから,その接線のこう配はf’(a)である。…
※「方向係数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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