勿体振(読み)もったいぶる

精選版 日本国語大辞典 「勿体振」の意味・読み・例文・類語

もったい‐ぶ・る【勿体振】

〘自ラ五(四)〙 (「ぶる」は接尾語) もったいらしく振舞う。いかにもものものしくふるまう。おもおもしげに扱う。もったいをつける。もったいがる。
※詞葉新雅(1792)「モッタイブッテアルク ねる。静に歩む也」
※はやり唄(1902)〈小杉天外〉三「其様(そん)な勿躰振(モッタイブ)らないで、疾く云っ了(ちま)や可いぢゃ無いかね」

もったい‐ぶり【勿体振】

〘名〙 もったいぶること。もったいぶった様子。もったいぶった態度
人情本・明烏後正夢(1821‐24)初「此家に古き番頭全六、われこそ当家支配人と、いはぬばかりの勿体(モッタイ)ぶり」

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