匂坂上村(読み)さぎさかかみむら

日本歴史地名大系 「匂坂上村」の解説

匂坂上村
さぎさかかみむら

[現在地名]磐田市匂坂上

寺谷てらだに村の南、天竜川下流東岸の平野部および磐田原台地に位置し、東は大久保おおくぼ村。豊田とよだ郡に属する。村名は鷺坂上村・向坂上村とも記される(元禄郷帳など)。大永八年(一五二八)三月二八日の今川氏輝判物写(「今川一族向坂家譜」大阪府立中之島図書館蔵)に「匂坂上村」とみえ、匂坂六郎五郎に当知行分として安堵された。天正一七年(一五八九)七月七日に出された徳川氏の定書は、「鷺坂上分」の藤太夫ら二名に宛てられている(「徳川家七ヵ条定書写」御庫本古文書纂)。慶長六年(一六〇一)太月たげつ(現曹洞宗)伊奈忠次により寺領一石を寄進された(「伊奈忠次手形写」太月庵文書)。同七年には伊奈忠次から匂坂上村のうち二〇石が天竜川と寺谷用水の主護神である北鹿島きたかじま(現天竜市)しいわき神社に寄進された(「伊奈忠次手形」椎ヶ脇神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む