北椿尾村・南椿尾村(読み)きたつばおむら・みなみつばおむら

日本歴史地名大系 「北椿尾村・南椿尾村」の解説

北椿尾村・南椿尾村
きたつばおむら・みなみつばおむら

[現在地名]奈良市北椿尾町・南椿尾町

菩提山ぼだいせん(村)南方にある。三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「波多庄五丁一反四十 椿尾下司」とあり、「経覚私要鈔」文安六年(一四四九)三月四日条に「菩提山路 檜木タウケノ事、自是森田帯刀・松岡入道尭阿以下五六人出遣之、出入ノ輩ヲ可留之由仰付了、爰遣椿尾左衛門次郎自菩提山禅衆等射懸矢了云々、以外之次第也、仍夜番等ヲ仰付、厳密道ヲ可留之由仰付了」と記す。

北椿尾村は慶長郷帳で村高一八七・〇三四石。近世の初め幕府領(代官大久保長安)、元和五年(一六一九)津藩(藤堂高虎)領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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