北極低気圧(読み)ほっきょくていきあつ

最新 地学事典 「北極低気圧」の解説

ほっきょくていきあつ
北極低気圧

Arctic cyclone

夏季の北極海上で発生し,長期にわたり迷走する地上の低気圧のこと。一様な北極気団の中で台風に似たスパイラル状の渦構造をもつ。地上の低気圧の渦は上層極渦と繋がっており,北半球でただ一つ存在する特殊な低気圧といえる。下部成層圏の極渦内には沈降流による暖気核がある。相対渦度は成層圏から地上に達する順圧構造をもち,地上のエクマン収束で生じた上昇流が対流圏内で寒気核を形成する。形状は台風やポーラローと似ているが,これらは潜熱加熱による暖気核をもつので成因が異なる。中緯度から北上してくる温帯低気圧との併合が渦度の維持に重要とされる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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