北海三嶮(読み)ほっかいさんけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北海三嶮」の意味・わかりやすい解説

北海三嶮
ほっかいさんけん

北海道南部の海岸にあるかつての三大難所。渡島半島基部の日本海岸にある雷電山 (1212m) 西麓の雷電山道,内浦湾北岸にある礼文華 (れぶんげ) 山道,襟裳岬付近の猿留 (さるる) 山道の3つで,いずれも山地が海に迫り急崖を形成している。江戸時代から交通の難所として知られ,北海道開拓の妨げとなっていた。現在は道路が整備され,雷電山道に国道 229号線,礼文華山道に国道 37号線,猿留山道に平行して国道 236号線がそれぞれ通っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android