日本歴史地名大系 「雷電山」の解説 雷電山らいでんやま 北海道:後志支庁蘭越町雷電山ニセコ連峰の西側、蘭越町と岩内(いわない)町の境にある。標高一二一一・七メートル。明治期には雷電岳とも。近世までは特定の山名としてではなく、ライデン岬から続く一帯の山地をライデンまたはライデン山と称していた。「雷電山道」は一八五六年(安政三年)磯谷(いそや)場所請負人枡屋栄五郎と岩内場所請負人仙北仁左衛門が出願して両地区を結ぶ雷電山道が開かれた(玉虫「入北記」安政四年六月二日条など)。この道筋は現雷電山の西方四キロほどの地(雷電岬とのほぼ中間)を山越えするもの。この峠が雷電峠とよばれるようになり、この山地の主峰である山も雷電と命名されたものと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報