ぶん(読み)ブン

精選版 日本国語大辞典 「ぶん」の意味・読み・例文・類語

ぶん

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 放屁の音を表わす語。
    1. [初出の実例]「かの遊女もとりはづし、ぶんとやりにけり」(出典:咄本・宇喜蔵主古今咄揃(1678)四)
  3. 蜂や蚊などの羽音を表わす語。
    1. [初出の実例]「蚊(ぶン)といふ声に焦げたり蚊屋の内〈白芽〉」(出典:俳諧・俳諧新選(1773)二)
  4. 鋭く風を切る音を表わす語。
    1. [初出の実例]「手頃の石を拾って、ブンと投げた」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉続)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のぶんの言及

【コーヒー】より

…安いコーヒー用にされ,またアラビアコーヒーノキとの混合用にされる。【星川 清親】
[飲用の歴史]
 10世紀前後に,イスラム世界の著名な医学者ラージー(854ころ‐925)が〈古来エチオピアに原生していたブンの種実を砕いて煮出した汁液ブンカムは一種の薬として胃によい〉と記したのが,コーヒーについての世界最初の文献である。ブンbunnは,コーヒーノキとその種実の原始名で,ブンカムはその生豆を乾燥し,いらずに砕いて煮出した麦わら色の液体であった。…

【タイ】より

…タイ的価値とは,すぐれて仏教的価値なのである。 上座部仏教とタイ社会とは,まず〈ブン(楽しみをもたらす原因となる行為)〉と〈バープ(苦しみをもたらす原因となる行為)〉という1対の観念をめぐって深いかかわりを示す。タイ族は,すべての社会的関係を上下の秩序においてとらえるが,この秩序内における個人の位置は,各自の〈ブン〉と〈バープ〉の相対的多寡によって決定されるのだと考える。…

※「ぶん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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