北片野川村(読み)きたかたのがわむら

日本歴史地名大系 「北片野川村」の解説

北片野川村
きたかたのがわむら

[現在地名]八代市東片ひがしかた

上片野川村の北にある。寛永一五年(一六三八)の地撫帳(「肥後豊後検地諸帳目録」県立図書館蔵)に村名がみえる。元禄国絵図に「上片野川村之内北片野川村」とある。「国誌」は小村として成願寺・門前田平・岡神などを記す。「八代日記」に成願じようがん(現廃寺)は散見され、天文二二年(一五五三)三月二〇日条に八代城(古麓城)城主相良氏の賓客が宿泊したこと、同二三年四月二四日豊後大友氏の使者田吹某が八代に着き、相良家臣蓑田六弥太が同寺まで迎えに赴いたとある。「求麻外史」によると永正一〇年(一五一三)相良長毎が古麓ふるふもと城の鬼門にあたる当地に建立した真言の古刹

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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