ひん‐かく【賓客】
〘名〙
※懐風藻(751)春日於左僕射長王宅宴〈大津首〉「琴樽宜此処、賓客有相追」
※太平記(14C後)二七「賓客
(ヒンカク)堂上に充満して」 〔
論語‐
公冶長〕
② (漢の高祖が皇太子を廃そうとしたとき、呂后が張良のすすめで、商山の四皓を迎えて賓客として遇し、太子に従って入朝させたので、高祖が断念したという「史記‐留侯世家」に見える故事から) 皇太子につきそって指導する補導官。
※和漢朗詠(1018頃)下「唐の太子賓客白楽天 愛して
吾が友となす〈藤原篤成〉」
ひん‐きゃく【賓客】
※正法眼蔵(1231‐53)重雲堂式「
近辺にても、賓客とものいふこゑ、たかくすべからず」
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【賓客】ひんきやく・ひんかく
客人。来賓。〔論語、公冶長〕子曰く、(公西)赤や、束帶して
に立ち、
客と言はしむべきも、其の仁を知らざるなり。字通「賓」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典内の賓客の言及
【客】より
…中国では家族・同族・同郷・同国以外の人や来訪者,臨時の寄留者を客,賓,賓客といい,客が主人と面会するときや主人がもてなすときの礼式は五礼の中の〈賓礼〉とよばれて重視される。天子は諸侯を賓礼によって遇し,賓客は礼遇すべきものと観念される。…
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