賓客(読み)ヒンキャク

デジタル大辞泉 「賓客」の意味・読み・例文・類語

ひん‐きゃく【賓客】

客人。また、大切な客人。ひんかく。「賓客としてもてなす」
[類語]貴賓来賓主賓国賓公賓社賓ゲスト客人来客訪客来訪者訪問者まろうど先客珍客弔客

ひん‐かく【賓客】

ひんきゃく(賓客)

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精選版 日本国語大辞典 「賓客」の意味・読み・例文・類語

ひん‐かく【賓客】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 客。客人。ひんきゃく。
    1. [初出の実例]「琴樽宜此処、賓客有相追」(出典:懐風藻(751)春日於左僕射長王宅宴〈大津首〉)
    2. 「賓客(ヒンカク)堂上に充満して」(出典太平記(14C後)二七)
    3. [その他の文献]〔論語‐公冶長〕
  3. ( 漢の高祖が皇太子を廃そうとしたとき、呂后が張良のすすめで、商山の四皓を迎えて賓客として遇し、太子に従って入朝させたので、高祖が断念したという「史記‐留侯世家」に見える故事から ) 皇太子につきそって指導する補導官。
    1. [初出の実例]「唐の太子賓客白楽天 愛して吾が友となす〈藤原篤成〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

ひん‐きゃく【賓客】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きゃく」は「客」の呉音 ) =ひんかく(賓客)
    1. [初出の実例]「近辺にても、賓客とものいふこゑ、たかくすべからず」(出典:正法眼蔵(1231‐53)重雲堂式)

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普及版 字通 「賓客」の読み・字形・画数・意味

【賓客】ひんきやく・ひんかく

客人。来賓。〔論語公冶長子曰く、(公西)赤や、束帶してに立ち、客と言はしむべきも、其の仁を知らざるなり。

字通「賓」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の賓客の言及

【客】より

…中国では家族・同族・同郷・同国以外の人や来訪者,臨時の寄留者を客,賓,賓客といい,客が主人と面会するときや主人がもてなすときの礼式は五礼の中の〈賓礼〉とよばれて重視される。天子は諸侯を賓礼によって遇し,賓客は礼遇すべきものと観念される。…

※「賓客」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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