北秋津村(読み)きたあきつむら

日本歴史地名大系 「北秋津村」の解説

北秋津村
きたあきつむら

[現在地名]所沢市北秋津

久米くめ村の東にあり、南は東に流れる柳瀬やなせ川を挟んで多摩郡南秋津村(現東京都東村山市)。江戸秩父道がほぼ南北に通る。古くは秋津村一村で、近世初期までに南・北に分村したという。村名の秋津は渥土の意であるといい、弘仁九年(八一八)八月文室朝臣秋津が武蔵介として赴任したことに関係する村名とも伝えられる(風土記稿)入間いるま山口やまぐち領に属した(同書)。田園簿に北秋津村とみえ、村高一二三石余は皆畑、旗本松風領。国立史料館本元禄郷帳では幕府領で以後幕末まで続く。検地は寛文一二年(一六七二)幕府代官により行われた(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android