秋津(読み)アキツ

デジタル大辞泉 「秋津」の意味・読み・例文・類語

あきつ【秋津/蜻蛉】

《古くは「あきづ」》トンボ別名 秋》「いくもどりつばさそよがす―かな/蛇笏

あきづ【秋津】

奈良県吉野郡宮滝付近の古称。奈良時代吉野離宮のあった所。
「吉野の園の花散らふ―の野辺に」〈三六

あきず〔あきづ〕【秋津/蜻蛉】

あきつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「秋津」の意味・読み・例文・類語

あきつ【秋津・蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「あきづ」 ) トンボの古名。あきつ虫。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「蜻蛉来て其の(あむ)を咋(く)ひて飛びいにき。〈蜻蛉を訓みて阿岐豆と云ふ〉」(出典古事記(712)下)

あきづ【秋津・蜻蛉】

  1. 奈良県吉野郡吉野町宮滝付近一帯の地といわれる。上代、吉野離宮があった。
    1. [初出の実例]「吉野の国の 花散らふ 秋津の野辺に」(出典:万葉集(8C後)一・三六)

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