山川 世界史小辞典 改訂新版 「北緯17度線」の解説
北緯17度線(ほくいじゅうななどせん)
1954年のインドシナ戦争の停戦に関するジュネーヴ協定で,ベトナムを南北に2分する北緯17度線に暫定軍事境界線が引かれ,ベトナム民主共和国側の軍隊はその北に,フランスおよびバオダイ政権の軍隊は南に集結することになった。2年後には南北統一選挙により,この境界線は解消されるはずだったが,選挙は実施されず,南北分断は75年のベトナム戦争終結まで続いた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報