北花内村(読み)きたはなうちむら

日本歴史地名大系 「北花内村」の解説

北花内村
きたはなうちむら

[現在地名]新庄町大字北花内

新庄しんじよう村東方にあり、元禄郷帳には花内に「ハノチ」の訓を付する。花内は埴口はにくち(「日本書紀」顕宗天皇即位前紀)転訛か。埴口は埴内(水鏡)・埴日(卜部本「日本書紀」)埴田(扶桑略記)とも書く。「続日本紀」天平六年(七三四)六月条に、葛下郡の白丁花口宮麻呂が私稲を散じ貧民を救養したという記事があり、欠年の金峯山免田田数注進状(天理図書館保井文庫)には「葛下郡廿九条五里一坪二反 新二郎 ハナウチ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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