北郡村
ほくそぎむら
[現在地名]中辺路町北郡
北は真砂・西谷の両村、東は石船村、南は鮎川村(現大塔村)。村の中央を富田川が南流し、川沿いに熊野街道中辺路が縦貫する。集落は山麓の緩斜面に散在する。「続風土記」に「村の中央田地の字に保久曾耆と云ふあり、村名是より起る、名義は火草木にて柴薪とすへき木多きより其名あるならん、曾耆に郡の字を仮り用ふる事詳ならす、郡は割の誤にてもあるへし」と記される。北郡村としては寛政二年(一七九〇)銘の当村円通寺棟札にみえ、天保郷帳では真砂村の枝郷として六八石余が記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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