旱魃(読み)カンバツ

デジタル大辞泉 「旱魃」の意味・読み・例文・類語

かん‐ばつ【××魃/干×魃】

《「魃」は、ひでりの神》ひでり。特に、農作物に必要な雨が長い間降らないこと。 夏》
[類語]日照り渇水災害災難災い被害禍害惨害惨禍災禍被災天変地異天災人災地変風害風水害冷害霜害雪害干害水涸れ病虫害虫害煙害公害薬害災厄凶事禍根舌禍筆禍試練危難国難水難水禍海難受難遭難罹災貧乏くじ馬鹿を見る弱り目にたたり目泣き面に蜂

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精選版 日本国語大辞典 「旱魃」の意味・読み・例文・類語

かん‐ばつ【旱魃・干魃】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「魃」は旱(ひでり)の神 ) ひでり。特に農業に必要な梅雨時の雨不足による水がれ。かんばち。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「絶国土之農桑、旱魃之時」(出典:宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解)
    2. 「昔、漢の明帝の時、三年かんばつしければ」(出典:曾我物語(南北朝頃)二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐大雅・雲漢〕

かん‐ばち【旱魃】

  1. 〘 名詞 〙かんばつ(旱魃)
    1. [初出の実例]「さうして呉が大かんばちすること三年ぞ」(出典:玉塵抄(1563)三七)
    2. 「当年かんはちにより候て」(出典:高野山文書‐(年未詳)(鎌倉)一二月二日・安楽河公文代言上状)

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普及版 字通 「旱魃」の読み・字形・画数・意味

【旱魃】かんばつ

ひでり。魃はその悪神。〔詩、大雅雲漢〕旱魃、を爲し (や)くが如く焚くが如し

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