普及版 字通 「匝」の読み・字形・画数・意味
4画
(異体字)匝
5画
[字訓] めぐる・あまねし
[説文解字]
[字形] 象形
帯をめぐらす形。〔説文〕六下に「(めぐ)るなり」とし、字形を「反之に從ふ」とする。之は趾(あし)の形で、之往の義。往反によって周の意を示すものとするが、〔漢書、高帝紀上〕「宛を圍むこと三」とあり、ぐるぐる巻きにする意である。字はまた匝に作るが、匝は俗字。
[訓義]
1. めぐる、めぐらす。
2. あまねし、一そろい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 メグル/ ―トメグレリ 〔字鏡集〕 アマネシ・メグル・―トメグル
[部首]
〔説文〕〔玉〕に、師などの字を属するが、師はに従う字ではない。師の初形は肉の象である(し)に、フォーク形の曲刀を刺す形で、その肉を頒かって軍を派遣する意の字である。
[熟語]
▶・月▶・洽▶・旬▶
[下接語]
廻・環・三・四・周・繞・数・百
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報