20世紀日本人名事典 「十七巳之助」の解説
十七 巳之助
トナ ミノスケ
昭和期の社会運動家 元・大阪空港公害訴訟原告団代表。
- 生年
- 明治43(1910)年7月11日
- 没年
- 平成2(1990)年10月1日
- 出生地
- 大阪府大阪市
- 学歴〔年〕
- 関西商工学校卒
- 経歴
- 保険会社店員、活動写真弁士、機械工などを経て川西市南部地区飛行場対策協議会会長。昭和39年6月大阪空港にジェット機が就航した時から航空機騒音反対運動に活躍。同年8月町内に対策協議会を発足させ会長になり、政府、航空会社に陳情、抗議運動を続けた。44年12月原告団長として国を相手どり大阪地裁に大阪空港公害訴訟を起こした。49年2月第1審判決を不服として大阪高裁に控訴。50年11月27日大阪高裁は、住民の要求を認め夜間飛行禁止、国に損害賠償を命じた。最高裁では逆転敗訴したが、午後9時以降の発着禁止を勝ちとった。著書に「静かな窓は誰のもの」、自作川柳集「空は誰のもの」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報