十万大山(読み)じゅうばんだいざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「十万大山」の意味・わかりやすい解説

十万大山
じゅうばんだいざん / シーワンターシャン

中国、広西(こうせい/カンシー)チワン族自治区の南西部を北東から南西に走る山脈。長さ約170キロメートル、幅約15~30キロメートル、標高約1000メートル。珠江(しゅこう/チューチヤン)水系の郁江(いくこう)と欽州(きんしゅう/チンチョウ)湾に注ぐ欽江(きんこう)との分水嶺(ぶんすいれい)をなしている。自治区内の三大林業地の一つであり、熱帯、亜熱帯性の樹木が繁茂し、国営の林場が開かれている。かつてはチワン族、ヤオ族などの少数民族の焼畑地帯であったが、現在では段畑が造成され、発電所、用水路が整えられた。南麓(なんろく)ではチャ、漢方薬草の栽培が盛ん。

[青木千枝子・河野通博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む