十余三村
とよみむら
[現在地名]成田市十余三、香取郡大栄町十余三、同多古町十余三
駒井野村の東方に広がる原野。近世は佐倉七牧のうち矢作牧の一部。元治元年(一八六四)に堀之内村、吉岡村(現大栄町)など六ヵ村の牧付村が開墾願を江戸野馬役所に出したが、許可されなかった(島田家文書)。本格的に開発されたのは近代になってからで、東京府下の窮民救済のために明治政府が明治二年(一八六九)に民部省に開墾局を設け、旧下総牧(小金牧・佐倉牧)の開墾事業を進めたことによる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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