十服茶(読み)ジップクチャ

デジタル大辞泉 「十服茶」の意味・読み・例文・類語

じっぷく‐ちゃ【十服茶】

貢茶こうちゃ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「十服茶」の意味・読み・例文・類語

じっぷく‐ちゃ【十服茶】

  1. 〘 名詞 〙 闘茶(とうちゃ)で、一〇服の茶を飲み試みること。南北朝時代にはじまり、当初四種の茶を用いた。
    1. [初出の実例]「碁・双六・十服茶など呑みて」(出典:太平記(14C後)三八)

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世界大百科事典(旧版)内の十服茶の言及

【闘茶】より

…そのもとは中国の宋代の茶法に発しており,水質や茶の品種が争われたりしていた。日本に伝えられてからは,はじめ〈本非茶勝負〉と呼ばれていたが,のちには〈四種十服茶〉とか〈十種茶〉とか〈十服茶〉などと呼ばれるように,三種一客という4種類の茶で10服飲んで,それを飲み当てることを基本とするようになった。そのため群飲佚遊として《建武式目》で禁制されたり,〈二条河原落書〉で批判されたりしたが,ますます盛んになっていった。…

※「十服茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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