十河額(読み)そごうびたい

精選版 日本国語大辞典 「十河額」の意味・読み・例文・類語

そごう‐びたい そがうびたひ【十河額】

〘名〙 江戸前期、正保・慶安(一六四四‐五二)ごろに流行した深く剃り込んだ額。形は円くなく四角でなく、撫角(なでかく)のもので、鬢髪(びんぱつ)の薄い人などが、生えぎわの毛を深く剃り込んで作った額。十河某なる人の月代(さかやき)の形を模したものとも、総髪(そうごう)びたいの意ともいう。唐犬額。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃・通俗傾城三国志(1708)二「大なでつけのすみびたい、男じまんにはいくいし、そがうびたいと世にたかく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android