唐犬額(読み)トウケンビタイ

デジタル大辞泉 「唐犬額」の意味・読み・例文・類語

とうけん‐びたい〔タウケンびたひ〕【唐犬額】

額の毛を広く大きく抜き上げ、かどを鋭くとがらせた額。江戸初期、町奴まちやっこの間に流行唐犬権兵衛が好んだからとも、また、唐犬の額に似ているからともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「唐犬額」の意味・読み・例文・類語

とうけん‐びたいタウケンびたひ【唐犬額】

  1. 〘 名詞 〙 ( 唐犬権兵衛が始めという ) 江戸初期の町奴(まちやっこ)の額。総髪の額の毛を広く、その角(かど)を錐(きり)のようにとがらせて大きく抜きあげた額をいう。唐犬。
    1. [初出の実例]「たうけんひたいに取あげしおとこも」(出典:評判記・吉原すずめ(1667)下)

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