千・阡・仟(読み)せん

精選版 日本国語大辞典 「千・阡・仟」の意味・読み・例文・類語

せん【千・阡・仟】

〘名〙
① 数の単位。百の一〇倍。万の一〇分の一。また、転じて、数の多いことにもいう。ち。
※竹取(9C末‐10C初)「玉の木を作りつかふまつりしこと五こくをたちて千余日に力をつくしたる事すくなからず」
数字の二をいう呉服太物・足袋商仲間の符丁。〔特殊語百科辞典(1931)〕
[補注]「阡」(ちまたの意)・「仟」(千人の長の意)などの字は、もと、千と無関係の文字であったが、後には、数詞の「千」と同意に用いるようになった。特に、他の数字との相似を避ける目的で、壱(一)、参(三)などとともに、領収書、契約書などには「阡」の字を用いることが多い。これは大字(だいじ)といわれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android