千田台遺跡(読み)ちだだいいせき

日本歴史地名大系 「千田台遺跡」の解説

千田台遺跡
ちだだいいせき

[現在地名]多古町水戸 千田台

多古橋たこばし川の支谷によって開析された標高三九―四一メートルの台地上にある。平成元年(一九八九)に発掘調査が実施され、旧石器時代のほか縄文時代早期の遺物包含層や奈良・平安時代の大規模な集落跡が検出された。旧石器時代の遺構分布は円形状に密集した三九ヵ所の石器集中地点からなる大規模なもので、石刃素材のナイフ形石器、大型石刃・掻器・楔形石器など約一千八〇〇点の石器群が出土した。出土層位は立川ロームVII層段階とされており、当該期の遺跡であれば八千代市の北海道ほつかいどう遺跡をしのぐ県内最大級の遺跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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