千石簁

山川 日本史小辞典 改訂新版 「千石簁」の解説

千石簁
せんごくどおし

万石簁・万石とも。玄米の選別用具。斜めに立てかけた木枠に金網をとりつけ,この上に米を通すと成育の悪い米や割れた米は網の下に落ち,良い米だけが流れる仕掛けのもの。17世紀後半に使われはじめ,兵庫県西宮市には天明元年(1781)の墨書をもったものが現存する。千石・万石という表現は,これ以前の選別具にくらべて能率がよいことからの命名

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android