千草町(読み)ちくさまち

日本歴史地名大系 「千草町」の解説

千草町
ちくさまち

[現在地名]千種町千草

現千種町の南部中央、千種川とその支流岩野辺いわのべ川との合流点に位置する。早くから町場を形成していたようだが、文政一一年(一八二八)の尼崎藩領地替え記録(岡本家文書)などに千草村と記される。古代の敷草しきくさ村、中世の千草村(千草郷)の遺称地。慶長国絵図に千草町とみえる。初め姫路藩領、慶長一八年(一六一三)備前岡山藩領、元和元年(一六一五)山崎藩領、慶安二年(一六四九)幕府領となる(「播州宍粟郡守令交代記」など)。享保六年(一七二一)幕府領姫路藩預地、寛保元年(一七四一)幕府領、延享元年(一七四四)大坂城代堀田正亮(出羽山形藩)領、同三年六月幕府領、同年一〇月幕府領三日月藩預地、宝暦二年(一七五二)幕府領上野高崎藩預地、同一三年幕府領、明和元年(一七六四)幕府領三日月藩預地、同六年尼崎藩領、文政一一年幕府領となり幕末に至る(「門蔵袖日記」一坪家文書、「御領分替代々」尾崎家文書、各年の「成箇帳」千草区有文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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