千野茂(読み)チノ シゲル

20世紀日本人名事典 「千野茂」の解説

千野 茂
チノ シゲル

昭和・平成期の彫刻家 東京芸術大学名誉教授。



生年
大正2(1913)年1月15日

没年
平成14(2002)年4月12日

出生地
新潟県白根市

学歴〔年〕
日本美術院研究所

主な受賞名〔年〕
日本美術院賞(第35回)〔昭和25年〕,高村光太郎大賞展優秀賞(第1回)〔昭和55年〕,中原悌二郎賞(第13回)〔昭和57年〕「皐月」,勲四等旭日小綬章〔昭和60年〕

経歴
島田美晴に木彫を習った後、昭和14年に上京。16年新海竹蔵に師事し、日本美術院研究所に学ぶ。17年院展に初入選。その後多くの賞を受賞し、30年から日本美術院同人。36年院展彫刻部が解散したため、仲間と共にSAS(彫刻家集団)を結成、39年にはSASが国画会彫刻部となり、以来会員に。この間、30年東京芸術大学講師を経て、51〜55年教授。61年名誉教授。静寂の中に豊かな生命感を表現した裸婦像で知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千野茂」の解説

千野茂 ちの-しげる

1913-2002 昭和-平成時代の彫刻家。
大正2年1月15日生まれ。昭和14年日本美術院研究所にはいり,新海竹蔵に師事。17年院展に初入選,30年同人となる。36年院展彫刻部解散にともない彫刻家集団S・A・Sを結成。39年国画会会員となる。51年東京芸大教授。56年長野市野外彫刻賞,57年中原悌二郎賞。静けさをたたえた人物像で知られた。平成14年4月12日死去。89歳。新潟県出身。作品に「フォーム」「朝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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