日本歴史地名大系 「升川村」の解説 升川村ますかわむら 山形県:飽海郡遊佐町升川村[現在地名]遊佐町直世(すぐせ)中山新田(なかやましんでん)村の北にあり、洗沢(あらいざわ)川右岸に位置する。小倉向(おぐらむかい)と山居(さんきよ)には縄文時代の、枡川(ますかわ)には奈良―平安時代の集落跡がある。当村の位置は、もと現在地より一二キロ東側の鳥海山中にあり、庄内と由利(ゆり)郡(現秋田県)を結ぶ桑(くわ)ノ森(もり)道の要衝にあった。大同二年(八〇七)由利郡の土豪の侵入を防止するためこの道を閉鎖し、西方海岸沿いの三崎(みさき)山を通る新道を開いたため、当村は一部が現在地、他の一部は現女鹿(めが)地区に移転したと伝える(「山仕置書物」菅原文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by