卍形文(読み)まんじがたもん(その他表記)swastika; Hakenkreuz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卍形文」の意味・わかりやすい解説

卍形文
まんじがたもん
swastika; Hakenkreuz

鉤十字の文様 (→卍 ) 。十字の4本の腕を途中から同一方向に折り曲げたものを基本にした文様で,連続文になっていることが多い。幸福を意味するサンスクリット語の svastikaからスワスティカとも呼ばれ,またギリシア文字のガンマを4つ組合せたようにもみえるのでガンマディオン gammadionとも呼ばれる。古代から多く用いられ,特にギリシア陶器の第2期,幾何学模様時代の壺や,地中海沿岸地域の貨幣のデザイン,ガリア人の武器などにも用いられ,北ドイツやスカンジナビア地方に広くみられる。さらに南および中央アメリカ (マヤ文明) や北アメリカ (主としてナバホ・インディアン) にもみられる。インドでは現在でもヒンドゥー教,ジャイナ教,仏教などの吉祥,円満,生命,中心,統合などのシンボルとして多用されている。ドイツではナチスがハーケンクロイツとして 1919年以来党旗に用い,35~45年国旗に用いた。

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