協調利上げ(読み)きょうちょうりあげ(その他表記)concerted revaluation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「協調利上げ」の意味・わかりやすい解説

協調利上げ
きょうちょうりあげ
concerted revaluation

マクロ経済政策協調の一環として先進各国が協調して公定歩合や市場介入金利を引き上げることをいう。反対の場合は強調利下げ concerted devaluationという。世界経済の一体化,緊密化が進むにつれて一国の金利の変化が他国の金利水準にも影響を与えるようになっており,自国都合だけで公定歩合の変更を行なうことが困難になっている。たとえば 1985年のプラザ合意直後,ドル安が進行する中で,アメリカでは双子赤字に対処するため高金利を維持する一方協調利下げを行なうという政策が 87年前半にかけて実施された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android