南宿村(読み)みなみじゆくむら

日本歴史地名大系 「南宿村」の解説

南宿村
みなみじゆくむら

[現在地名]羽島市足近町南宿あぢかちようみなみじゆく

直道すぐみち村の南東に位置する足近輪中内の村。南部を美濃路が通り、街道沿いに元町もとまち(別称一色)番場ばんばの枝村がある。「濃州徇行記」は東の市場いちば村、その北の北宿村を併せた三ヵ村は連続した村で、中世の鎌倉街道は東方およびで現在の木曾川を渡河、当地を横切っていたと記している。天正一七年(一五八九)一一月一四日「南しゆくいしき共」の七五〇石余が伊木忠次に宛行われている(「浅野長政・石田三成連署所領充行目録」伊木文書)慶長郷帳に村名がみえ、高八七一石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では稲葉正成(十七条藩)領と幕府領の相給。同五年一村尾張藩領となり(明暦覚書)幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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