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南山進流 なんざんしんりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

南山進流
なんざんしんりゅう

真言声明の流派の一つ。高野山金剛峰寺を中心とし,東寺,仁和寺醍醐寺などの古義真言宗系統の諸寺で行われている。平安時代末期に真言声明が4流派に整理され,そのうちの大進上人流 (進流) が鎌倉時代初期に本拠を高野山へ移したことに由来する。同流の声明には鎌倉時代中期より五音博士による記譜が用いられ,文保2 (1318) 年写の声明集がその最古のものとして伝存する。後世,旋律の視覚的把握を助ける仮譜も工夫された。

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世界大百科事典内の南山進流の言及

【声明】より

…空海は梵語讃などを数多く請来し真言声明の祖とされるが,天台声明では838年(承和5)に入唐した円仁を事実上の祖とし,両声明はそれぞれ京都の東寺,延暦寺を中心として発展する。真言声明は寛朝(かんちよう)により大成するが,その後分派対立し,平安末には4流派に整理統合され,その中の1流派が南山進(なんざんしん)流として高野山を中心に今日まで伝承されている。また江戸時代初頭には南山進流の系統から分かれた智山(ちざん)派,豊山(ぶざん)派の両派が成立し,それぞれ京都の智積(ちしやく)院,奈良の長谷(はせ)寺を中心に伝統を伝えている。…

※「南山進流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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