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真言声明 しんごんしょうみょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

真言声明
しんごんしょうみょう

日本の声明の一派。真言宗の開祖である空海に始り,現在古義真言宗声明と新義真言宗声明と2つの系統がある。古義真言宗声明では,古くは仁和寺に伝わった相応院流と醍醐寺に伝わった醍醐流が尊重されていたが,平安時代末期にはこれらを含む4流派に整理された。そのうち大進上人 (宗観) 流が鎌倉時代初期に本拠を高野山へ移して,南山進流と称するようになり,今日ではこの流派のみが伝承されている。一方,新義真言宗声明は平安末期,根来寺に宗派を開いた覚鑁 (かくばん) に始る。のちに豊山 (ぶざん) 派と智山派に分裂した。古義と新義の真言声明に違いが生じたのは江戸時代以後のことであり,多くの面で,古義の流派で変化してしまった以前の形を新義の流派が伝えている。

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世界大百科事典内の真言声明の言及

【魚山蠆芥集】より

…真言声明(しようみよう)の曲集。略称《魚山集》。…

【声明】より

… 平安朝には空海と最澄が804年(延暦23)に入唐し,真言,天台両宗をそれぞれ伝え,声明の新たな発展期に入る。空海は梵語讃などを数多く請来し真言声明の祖とされるが,天台声明では838年(承和5)に入唐した円仁を事実上の祖とし,両声明はそれぞれ京都の東寺,延暦寺を中心として発展する。真言声明は寛朝(かんちよう)により大成するが,その後分派対立し,平安末には4流派に整理統合され,その中の1流派が南山進(なんざんしん)流として高野山を中心に今日まで伝承されている。…

※「真言声明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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