南極収束線(読み)なんきょくしゅうそくせん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南極収束線
なんきょくしゅうそくせん
Antarctic Convergence

南極海の表層海水の顕著な収束線。極前線帯ともいう。太平洋では南緯60度付近に、大西洋とインド洋では南緯50度付近にあり、これを境に表面水温が2~3℃急変している。南極海域とその北の亜南極海域の潮境(しおざかい)にあたるとともに西風海流の収束線でもある。南極海北部の低温・低塩分の表層水と亜南極海域南部の高温・高塩分の上層水は、ともにほぼ東向きに流れるが、前者はやや北寄り、後者はやや南寄りに流れて、収束線をつくる。[半澤正男・高野健三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の南極収束線の言及

【インド洋】より

…インド洋中には世界第4の大島マダガスカル島やセイロン島をはじめ,特に西部に島嶼が散在するが,島の数は少ない。 なお,南極大陸から一般に南極収束線(インド洋では南緯50゜付近)までの海を南極海という。南極海はインド洋,太平洋,大西洋の一部であるが,気象,海流,生物分布などについて共通する部分が多いため,それらについては〈南極海〉の項目で述べる。…

【南極】より

…南極圏以南では,地球の自転軸と公転軌道面とに傾き(66度33分)があるために,1年のうち一日中太陽が地平線下に沈まない日が冬至(12月21日ころ)中心に,また一日中太陽が現れない日が夏至(6月21日ころ)中心に少なくとも1日以上ある。南極地域の定義は種々あるが,南極を取り巻いて南緯50~60゜付近にある海洋の不連続線である南極収束線以南の地域を指すのが一般的である。南極収束線では亜熱帯表面水と低温の南極表面水とが接し,表面水温が急に低下し,生物相にも変化が見られる。…

※「南極収束線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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