日本大百科全書(ニッポニカ) 「南蛮漬け」の意味・わかりやすい解説 南蛮漬けなんばんづけ から揚げした小魚を、トウガラシやネギのみじん切りを加えた二杯酢または三杯酢に漬け込んだもの。日本では室町末から江戸初期にかけて、新来のポルトガルやスペインを南蛮とよんだ。南蛮ということばは料理にも及び、ネギ、トウガラシを香味づけに用いたり、油で揚げたりなど新しい手法を用いた料理に付して用いられるようになった。南蛮漬け、南蛮煮などである。南蛮漬けは日もちするので保存食によい。魚は小アジ、イワシ、ワカサギなどが適している。長く漬け込めば骨まで食べられる。[河野友美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
とっさの日本語便利帳 「南蛮漬け」の解説 南蛮漬け 魚などを油で揚げて、ねぎや唐辛子と一緒に酢漬けにした料理。「南蛮」は、東南アジアを経由してやってくるポルトガルやスペインを指し、香草、香辛料と油を用いた新しい調理法ということで、外国を意味する「南蛮」によって示された。 出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「南蛮漬け」の解説 なんばんづけ【南蛮漬け】 小魚などを揚げ、ねぎ(またはたまねぎ)ととうがらしを加えた合わせ酢に漬け込んだ料理。もろこ・わかさぎ・小あじなどを用いる。 出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報