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南部問題[イタリア] なんぶもんだい[イタリア]Questione meridionale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

南部問題[イタリア]
なんぶもんだい[イタリア]
Questione meridionale

イタリアの北部と南部の間に存する文化的経済的不均衡から生じた社会問題。原因は過去にさかのぼることができるが,とりわけ深刻になったのは 1861年の国家統一以後である。新国家がサルジニア王国の行政,司法,財政諸制度を全国に適用して,きわめて中央集権的な体制をとったことにより,南部の産業と社会は大きな打撃を受け,自主的改革の道を閉ざされた。 87年北部工業育成のための保護関税の導入は南部の輸出用農業生産品を圧迫して,19世紀末から 20世紀初頭にかけての大量移民の発生をもたらした。こうした事態に直面して国家の政策転換を求める G.フォルトゥナートや F.ニッティら自由主義派南部主義の主張,あるいは北部労働者と南部農民の同盟による民主的改革を唱える G.サルベーミニや A.グラムシの運動が生じたが,問題は解決されるどころか,ファシズム体制および第2次世界大戦後を通じてかえって矛盾が深まる形で現在にいたっている。

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